繍栄について | 繍栄
繍栄について

繍栄について

歴史と理念

千年の都・京都。
悠久の時を重ね、伝統と美が共に息づくこの地で、「繡栄(しゅうえい)」は誕生しました。

私たちの原点は、“手刺繍”という日本の美意識を最も繊細に映す技。
糸の一本、針の一刺しに、職人の呼吸と精神が宿ります。 その技は、時を超えて受け継がれながらも、常に新しい感性を纏い、現代に生きる美として、静かに、そして確かに輝きを放ちます。

繡栄のものづくりは、伝統の再現ではなく、伝統の再生。
過去の美を尊びながらも、未来に続く新たな価値を紡ぐことこそ、私たちの使命です。

完全予約制の静謐な空間では、お客様一人ひとりの想いに寄り添いながら、手刺繍の持つ圧倒的な存在感と、唯一無二の“時を纏う美”をご体感いただけます。

繍栄の原点、“手刺繍”

歴光を縫い 想いを紡ぐ

刺繍は、古代より世界各地で祈りとともに発展し、神仏を飾り、王侯貴族を彩る“美の象徴”として受け継がれてきました。

糸が描く細やかな文様には、人の手でしか生み出せない温もりと気配が宿ります。
それは、機械には決して再現できない、時間と心の積み重ねが生み出す芸術。

「繡栄(しゅうえい)」は、平刺繍・相良刺繍・汕頭刺繍・刺子刺繍といった伝統技法を駆使し、極細の絹糸で光を縫い、想いを紡ぎます。
その一針一針が、装う人の内面までも照らすような静かな輝きを放ちます。

繍栄の原点、“手刺繍”

時を重ねて生まれる美

すべての工程を、熟練の職人がひと針ひと針、丁寧に手作業で仕上げています。一着の完成には半年から一年、細密な作品では二〜三年を要することもあります。
その途方もない時間と集中の果てに、絹糸が織りなす立体的な光沢と、深みのある陰影が生まれます。

伝統継承の難しさが叫ばれる今、先代会長は、刺繍文化と王宮の風土が息づくベトナム・フエ市に新たな希望を見出しました。
自ら現地に赴き、職人たちへ技を伝え、文化の橋を架けたその功績は、名誉市民として讃えられています。

京都の地から世界へ。
繡栄は、手刺繍の静謐な美と精神を未来へと継ぎ、“時を縫い、心を繋ぐ”日本の美を発信し続けます。

ベトナム・フエ市の街並み