古代より世界各地で独自に生まれ、
数千年にわたり受け継がれてきた刺繍。
美しさはもちろんのこと、
そこには神仏や宮廷、祭りを飾ってきた歴史があり、
衣装を超え文化を彩るものとして、
またヨーロッパを中心に高貴な人々を表すものとして
人々から憧れと敬意を集めてきました。
現代においては、手間暇をかけた刺繍は“メティエ・ダール”
すなわち芸術的な職人技と賞賛されています。
装う人を最高に輝かせ、世界のどのような場面でも
一瞬にして人々を魅了する手技。
言葉を超えて感動をもたらす「本物」だけを追求し、
繍栄は刺繍に専心しています。
刺繍という、気が遠くなるほど精緻な手仕事には
中国三大刺繍と呼ばれる平刺繍、相良刺繍、汕頭刺繍や
日本の刺子刺繍など伝統の技法が息づいています。
繍栄ではこの四大技法を用い、
伝統をハイエンドファッションの美へと昇華させます。
絹糸の8分の1、16分の1という極細の糸が、
手の技で色となり、光を帯びて艶やかな輝きに。
まばゆい美しさは宝石の煌めきにも劣ることはなく、
一つとして同じものはない、ドラマティックな光を放ちます。
パーティーや祝福のステージで纏うきものというドレスを
華やかに彩るジュエリー。
ラグジュユアリーな輝きを日本の感性で作り上げるのが
繍栄の手刺繍です。
こだわるのは、伝統に根ざした「本物」であること。
高度な職人の技、膨大な時間をかけ、
装う人の輝きを思いながらひと針ひと針、
着る喜びを縫いつけるように、
人の手が生み出す美しさであること。
伝統文化の継承が難しい時代であるからこそ、
かけがえのない技術を受け継ぎ、
手刺繍という歴史ある文化そのものを絶やさぬよう、
その美を繍栄は伝え続けたいと考えます。
日本古来の民族衣装であるきものの手技を大切にし、
それを広く楽しんでいただくために、
きものまわりのことにも思いを込めてゆきます。